京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

警察常任委員会管外調査2日目

山口県交通安全学習館
高齢者の事故防止策をはじめとした交通安全対策について
平成22年中の京都府における交通事故死者数は96人(前年比5人減)のうち、高齢者の方々は47名(同4人減)であり、高齢者の占める割合は約半数近くになっています。京都府警察では、交通事故防止のために高齢者・子ども及び自転車に対する安全対策を重点的に推進しています。
今日は、山口県山口市にある「交通安全学習館」を訪問し、高齢者や子どもたちの事故防止対策について、調査させていただきました。

高齢者の運転免許証自主返納を促すために、「運転卒業証」と「運転卒業者サポート手帳」を交付する「運転卒業証制度」を実施されています。山口県が卒業証や手帳を交付し、民間の支援企業が協力して、たくしー等の交通機関の料金割引など、様々な特典が受けられるもので、制度の開始後、自主返納が増加しているそうです。
はじめは23のサービスだったのが、今では322の事業所によって184のサービスが受けられるようになったそうで、京都府においても、たいへん参考になるのではないかと思います。
「高齢者の皆さんへちょこっとのおせっかい」として、いきいき安心プランでそれぞれの生活実態や意識、体調等についての質問に答え、それぞれにあったワンポイントアドバイスが受けられたり、緊急雇用対策の一環として、「高齢者交通安全サポーター」80人を県内全域に配置し、高齢者のお宅を訪問したり、交通安全指導、啓発活動を行っておられます。

説明のあと、交通安全学習館を見学、体験させてもらいました。
  

  

  

エアーバックの体験をはじめ、この学習館は、単に見るだけでなく、各自チェックカードを用いながら色々な機器を使いながら各コーナーを回り、記憶、感覚のあいまいさや錯覚等、人の特性を学習、歩行中のさまざまな危険と安全のポイント、映像と体験装置でシートベルトの安全性を必要性や、四輪車・二輪車・歩行者等それぞれ危険と安全のポイント、交通事故防止の取組の紹介などを学んでいきます。
  

最後には、四輪車事故体験シュミレーション。
シュミレータで運転しているうち、死角などのため事故を起こしてしまった時の衝撃を体験できるようになっています。
  

  

  

また、交通安全・土曜塾という取組もあり、お父さん・お母さんが運転する車に乗って安全運転をチェックしたり、自分の手で部品を組み立てて作った車に乗れたり、人形を使って急ブレーキをかけての事故の様子を見たり、子どもたちが興味を持って実感として学べる工夫が随所にありました。
  

しかし、役目とはいえ、何度も人形に衝突して事故を起こす警察官の方は、心が痛んでおられると思います。人形も、毎回はねられ、痛々しく思わず手を合わせました。
子どもたちは実際にその場面を見て衝撃を受け、交通事故を怖さを知るそうですが、
人形は役目を終えたら、ちゃんとご供養されるとお聞きして、少し気持ちが楽になりましたが、みなさん、本当にお疲れ様です。丁寧にご案内いただき、本当にありがとうございました。

帰京してから、夜は伏見経済人クラブの例会に参加。
今回は講演会なしで、懇親会とビンゴゲーム。
ビンゴゲームは全員が「ビンゴ」になるまでということでしたが、最後の最後まで残ったのが私・・・
アンラッキーというべきか、運をここで使わず、4月にとっておいたというべきか・・・