京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。


府議会特別委員会管外調査
国立感染症研究所
国民の健康を守るために必要不可欠な「感染症の情報(患者発生数や検査・検体など)」を集め、分析して情報提供や、
ワクチンの検定、有効で安全なワクチンの提供につとめられています。

研究所の概要説明をお聞きしたあと、

感染症 サーベイランス(発生動向調査)
エボラ出血熱
デング熱
⑷ MERSのリスクと緊急対策

について、それぞれ専門に研究されている方々からお話を伺いました。

2014年夏に、代々木公園周辺で発生した、デング熱は、都心での感染拡大を防ぐため、研究所として、調査やウィルス検出、対策を検討、殺虫剤の散布、効果判定など、ご尽力いただきました。
今年4月から、都内9公園において、媒介するヒトスジシマカ類の幼虫対策を行い、成虫数を減少、デング熱感染リスクの低下、予防にも努めていただいています。

今年6月に韓国で多くの人々が感染されたMERSは、診断が遅れたことや、
院内感染対策が十分でなかったこと、
専門家でなく家族による看護や、多くの人たちが病院に見舞いに行くなど、
たった3人から約170人もの人々に感染するというものだったとお聞きしました。

日本では、病気が発生した時の政府(都道府県知事)の対応について、
1〜5類の感染症毎に、
隔離・封鎖・交通制限
入院措置・就業制限・汚染された場所の消毒・医師の届け出など、
決められており、感染を拡げないよう対策が練られています。

広く皆様にも感染症についてご理解いただき、万が一の時にも感染を拡げないよう、取り組みを進めたいものです。



府議会特別委員会管外調査
東京都の浸水対策について

東京都議会で、東京都下水道局 計画調整部 緊急重点雨水対策事業 担当課長から、
東京の下水道の歴史、下水道整備の効果、
近年の局所的集中豪雨などへの対策等についてお聞きしました。
明治15年には、衛生面の悪化により、コレラが大流行して東京でも5000人が亡くなられたり、人工の増大による浸水被害が拡大。
明治41年から90年かかって下水道を整備、平成6年には、区部100%普及、など
平成24年度末には、多摩地区も99%普及。
下水道の普及や河川整備によって、隅田川の水質も改善され、広範囲の浸水被害は減少したものの、局所的な集中豪雨の増加や、下水道への雨水流入量の増加によって、
『都市型水害』が多発することになり、
「豪雨対策下水道緊急プラン』を策定し、
浸水が発生した地域や、新宿駅・渋谷駅・池袋駅・東京駅八重洲口など大規模地下街など、それぞれに合わせて様々な取り組みを進めておられます。
ハード面での整備とともに、6月を
『浸水対策強化月間』と位置づけて、
住民の皆様に浸水対策リーフレットを配布したり、貯水施設の設置についての補助などに取り組んでおられます。
京都府でも、いろは呑龍トンネルの整備や、各戸で雨水の貯水1万基を目指す取り組みを進めており、今年の出水期、被害がないことを祈ります。

都議会には、2020年オリンピック・パラリンピックロゴマーク掲示されていました。






府議会特別委員会管外調査
東京の地下50mに建設された大口径雨水貯留菅 『和田弥生幹線』の現場を視察。
昭和50年代中頃から平成元年にかけて、大規模な浸水被害が10回以上発生していた神田川善福寺川沿いの地域の対策として、
豪雨時に降った雨の一部を一時的に貯留する施設として、『和田弥生幹線 (雨水貯留システム)』が、整備されました。
およそ学校のプールの水500杯分に相当する約15万m3が貯留でき、その雨水は、後に晴天時に2箇所のポンプ施設から水再生センターに送られて、きれいにしてから神田川に戻すという仕組みになっています。
ビデオと模型で、わかりやすく説明していただいた後で、地下50メートルまで、
地下13階分の階段を降りて、
現場を見せてもらいました。
集水菅と連絡菅の高低差が大きいため、らせん状に水を流し入れる『ドロップシャフト』や、内径約8.5mの貯留管内を拝見。
京都でも、同じ役目を果たしている『いろは呑龍トンネル』のおかげで浸水被害がかなり軽減されてきていますが、
このような取り組みを、より多くの皆さんに知っていただきたいと思います。