京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

わたなべ邦子とともに歩む会の「京都府再発見・南部満喫バスツアー」

爽やかな五月晴れの一日。
京都の中の素晴らしいところを皆さんに知っていただき、多くの出会いの中で共に学びたいという気持ちで、既成のツアーでなく、企画・下見・準備・当日の進行など、役員の皆さんに御無理を言って一緒に作ってきたオリジナルのバスツアーの第二弾が無事終わりました。
無事に・・・というか、たいへんよかったと、皆さんに喜んでいただけたようで、ほんまよかったです。
絶好の日和と、美しい景観、そして多くの素晴らしい方々との出会いのおかげ、感謝感謝!
往きのバスの中では、今日の予定や挨拶、山田知事にいただいたビデオメッセージも拝見しながら、まず、岩船寺へ。



岩船寺は、天平時代、聖武天皇の勅願で行基の創建と伝えられており、本尊阿弥陀如来像・三重の塔・石室不動明王十三重石塔などの重要文化財があり、アジサイ寺としても有名で、関西花の寺 第十五番霊場です。
本堂でご住職のお話をきかせていただきましたが、とても興味深いお話を色々聞かせてくださいました。
また、不思議なことに、20数年前に本堂を改築された時に初めて棟梁としてお世話された方が、私の地元で以前からずっとお世話になり、今もわたなべ邦子と共に歩む会の相談役である方のお寺を現在工事されている方だとわかり、深いご縁を感じました。

   

    

   

次にNPO法人「ふるさと案内・かも」の皆さんにお願いし、岩船寺から浄瑠璃寺までの「石仏の道」のご案内をいただきました。
「ふるさと案内・かも」は旧加茂町の皆さんを中心に会員42名、観光ガイドの他にも、清掃活動も定期的にされておられます。
この当尾(とうの)の里は、古くから多くの修行僧が草庵を結び念仏に専念し、鎌倉中期から室町初期にかけて造られたさまざまな表情の石仏が佇まれており、美しい日本の歴史風土100選にも撰ばれました。

優しく微笑むようにみえるので「わらい仏」と呼ばれている「阿弥陀三尊磨崖仏」は、ちょうど雨があまりかからないように、岩が少し屋根のようになっていて、溝もあり、摩耗が少なく美しいお姿で、府指定文化財でもあります。
すぐそばの半身土に埋もれた地蔵仏は「眠り地蔵」と呼ばれており、雨や土砂にうたれて、お顔の表情もわからないくらいになっていますが、昔、お顔もはっきりとされている時のお写真を「ふるさと案内・かも」の方に見せていただきました。
その他に、「カラスの壺二尊」「あたご燈籠」「藪中三尊磨崖仏」など、それぞれ詳しいお話を各グループで聞かせていただきながら浄瑠璃寺へ・・・

   

浄瑠璃寺平安時代末期(1047年)の創建。
現存する唯一の九体阿弥陀如来像や阿弥陀堂・三重塔をはじめ、多くの国宝や重要文化財があり、浄土式庭園と池を中心に東に薬師仏をまつる三重塔、西の九体阿弥陀堂から成り立っています。
薬師仏は東方浄土の教主で、現実の苦悩を救い、目標の西方浄土へ送り出す遺送仏であり、阿弥陀仏は西方未来の理想郷である楽土へ迎えてくださる来迎仏であります。
薬師に遺送されて出発し、この現世へ出て正しい生き方を教えてくださった釈迦仏の教えに従い、煩悩の河を越えて彼岸にある未来をめざして精進する。そうすれば、やがて阿弥陀仏に迎えられて西方浄土へ至ることができるとされています。
そんなお話を興味深く聞かせていただき、阿弥陀堂や御池の周りを皆さんと拝観。

現在は三重塔が修復工事中で、本来三重塔に安置されている秘仏薬師如来像が九体阿弥陀堂に安置されており、今日はちょうど毎月一度公開される日でありました。また、普段は厨子の扉がしまっている秘仏吉祥天女像もちょうど開扉されており、三重塔の実物大パネル展示も本日までという3拍子そろった素晴らしいご縁に驚き、心から感謝いたしました。

   

「ふるさと案内・かも」の皆さんに、多くのことを教えていただき、たいへん親切丁寧にご案内いただき、楽しみも倍増しました。
すっかり仲良くなって名残惜しそうな方々も多く、本当にお世話になり、どうもありがとうございました。

美しくのどかな雰囲気を満喫させていただきましたが、往きのバスの中で拝見した山田知事のビデオレターで、当尾の皆さんの一番のお困りごとはサルなど有害鳥獣被害だとおっしゃっていました。アライグマがお寺の建物等にひどい傷をおわせた話も聞いていましたが、生活されている皆さんにとっては色々なご苦労があるものと思います。難しい問題ですが、軽減・解決に向けて対策を考えていかなければなりません。

午前中のプログラムを終えて、和束山の家へ・・・
予定よりも15分早く着いたにも関わらず、もうすでに和束町の堀忠雄町長が入り口でお迎えくださり、感激しました。


大広間で、堀町長にも素晴らしい歓迎の
   

ご挨拶をいただき、参加者の皆さんから明るい笑い声や大きな拍手がおこりました。

   

   

料理長さんにも特産であるお茶をいっぱい盛り込んだ特別料理を詳しく説明していただきました。
お茶をいれたあとの茶葉を集めて洗い、天日で干してから衣に混ぜたてんぷらや、抹茶入り出し巻き・マッシュポテト、サーモンに抹茶を入れたドレッシングをかけてオニオンスライスと一緒にいただくのも、とても美味しかったです
お茶の葉っぱのてんぷらや、お茶で下味をつけた車エビ、お茶のはっぱとちりめんじゃこの佃煮、抹茶ゼリーなど、ひとつひとつ工夫し、材料を吟味してつくっていただき、あちこちから、「美味しい!!」と声が・・・
活性化センターから、「和束茶」の差し入れもいただき、本当にありがとうございました。

    

    

食事もそろそろ終わりかけ、私から府政報告。先日の3府県合同ドクターヘリ就航や議会の予定など、色々お話させていただいたあと、
お馴染ミツバチ隊の山本リーダーのリードで、皆さんと一緒に楽しいひと時。
今日は蝶ネクタイと頭だけですが、もう2人急きょステージにあがってもらいミツバチ隊に仲間入りしてもらいましたが、2人ともよくお似合い!!!、
「茶摘み」の唄を歌いながら、「セッセッセッ〜のヨイヨイヨイ」
「ふるさと」の唄に手話を教えてもらい、皆さんが本当に楽しそうにやってくださって、とても嬉しかったです。
さすが、山本リーダー!!!

さて、午後からの予定は、いよいよ和束の方々と何度も打ち合わせや下見などでお願いしてきた、お茶畑や製茶工場の見学と「和束茶カフェ」でお茶をいただいたり、お買いもの。
グループごとに、マイクロバスをピストン運行してもらいながら、和束の街を回らせていただきました。

   

山間のいたるところにひろがる茶畑。「和束町宇治茶の茶畑景観」は、平成19年に京都府選定文化的景観の第一号として認定されました。
ちょうどその後、自民党政調会の視察でこの地を訪れ、その景観の美しさと、特産のお茶を利活用して地域おこしをしようと、全町あげて地域力再生に取り組んでおられる姿に感動し、いつか、わたなべ邦子と共に歩む会のみなさんと一緒に来たいと思っていました。
その願いに応えていただくような好天に恵まれ、地元出身の和束町雇用促進協議会イベント企画担当の竹谷さんに説明してもらいながら、皆さんにも綺麗な茶畑を楽しんでいただけてよかったです。

    

    

製茶工場では、和束の地域力再生プロジェクトの立役者である馬場さんに詳しく説明をしていただきました。
ちょうど私が行った時にも、刈り取ったばかりのお茶の葉っぱを軽トラックで運んでこられ、お茶のできの80%を決めると言われる蒸しのところから、湯気があがっていました。
馬場さんは昨年度まで、和束町役場で茶業係長として町の皆さんと協働して地域おこしに尽力されており、今年度からは教育委員会に異動されましたが、これまでの経験を活かして、今後とも活躍されますよう、期待しています。

 
 
    

   

以前にも2度ほどご紹介をしている「和束茶カフェ」でも、多くの皆さんが迎えてくださいました。
美味しい新茶をいれてくださり、お茶の他にも、お茶を使ってつくったケーキ・クッキー・お団子など買いました。
ほうじ茶プリンも、あっさりしていてちょっと香ばしくとても美味しかったです。
これまでずっと、窓口としてお世話になった町役場の花谷さんもカフェのお手伝いをされていました。
また、今回、近所のご友人を誘ってご参加いただいた地元日野の方と御親族にあたる方が偶然このカフェで働いておられてばったり会われたり、本当に多くの不思議なご縁があり、大きな導きによってこのバスツアーが充実したものになったと思わずにはいられませんでした。

帰りのバスの中では、今日のツアーを振りかえって、ちなんだクイズを8問。
正解が多い方には、ささやかな賞品をご用意。

多くの素晴らしい皆さんにお世話になり、本当にありがとうございました。
お別れの時には、みなさん大きく手を振って「楽しかった!!!」と言ってくださいました。
本当にお世話になった役員の皆さん、そしてご参加いただいた皆さんに心から感謝申し上げ、改めてこれからも精一杯、皆さんと共に頑張っていこうと決意を新たにさせていただきました。
これからも、どうぞよろしく!!!