◆まずは大阪府立長吉高等学校で大阪府立高校で初めての全日制普通科単位制高校としての取り組みを視察。
各自が時間制を作り、自分の判断で受ける授業を決定して、進路希望や興味・関心に応じた科目の学習をすすめておられます。
また、中国帰国者や外国人選抜を実施するなど国際色豊かな生徒さんが多く、単位制を活かした日本語教育・母語教育や多文化研究会など多文化共生の取り組みが盛んで、校内が明るく自由な印象がありました。
クラスはなくてホームルームグループがあり、担任ではなくチューターが様々な相談にのってもらっているそうですが、やはり高校生活の中でクラスメートやクラブ活動等から学べる機会が少ない事は課題だとおっしゃっていました。
そんな中で、『チャリティー日本縦断リレーマラソン500?』 と和歌山県潮岬から京都府丹後半島経ヶ岬までをたすきでつなぎ、ネパールに学校を建設するための寄付金を集めるという取り組みも大切にされていて他校や卒業生等にも輪が広がっているそうです(^_^)v
◆東京杉並区立三谷小学校へ行き『コミュニティスクール』の実践をお聞きしました。
とっても素晴らしい方々に出会えて感激!!
まずは校長先生から
3年前に取り組みを始められた当時の校長先生の思いや経緯、学校の様子などお話を伺いました。
続いて学校運営協議会の中竹委員長から、校長先生の思いを受け止めて皆さんが本気で一体となって活動された様子をお聞きしました。
行政も学校も地域もはじめての取り組みで
何をやったらいいのかわからない状態の中で、委員長は活動のテーマを『自信と誇り』として、形式にこだわらず、自由に考え発言し、どんどんチャレンジして即実行しようと呼び掛け、皆さんと共に具体的な活動を繰り広げてこられました。
まずは、学校のニーズと活動があわなければいけないと、学校現場の現状を理解するため、とことん先生方と話しあったそうです。
また地域の方々から
子どもたちに関して気になっていることを聞き、その中から
『あいさつ部会』
『図書部会』
『情報発信部会』
『イベント部会』
を作って地域の皆さんを巻き込んで様々な活動を広げていかれました。
「三谷タイム」と呼ばれる朝読書では毎週火曜日は保護者や地域のボランティアの皆さんが読み聞かせを。
図書室には地域の方々の力で畳のコーナーを手作りされ、子どもたちに喜ばれているそうです。
また、近くにある農芸高校や工業高校や、中竹委員長が監督でもある早稲田大学ラグビー部との連携教育も盛んで様々な交流や教室を開催しておられます。
芝生の屋上では青空給食もあったり、区内唯一の野草園などの手入れやお世話も地域の皆さんのボランティアによって支えられているそうです。
最後になりましたが、そんな多くの方々の輪をつなぎあわせる大切な役割を担ってくださっている事務局長の石田さんの存在が、成功の鍵をにぎっていたのだろうと強く感じました。
元PTAで今や皆さんから「三谷の母」と呼ばれている本当に素敵な女性です(*^o^*)
是非写真を!とお願いして撮らせていただきました。
一枚目の写真の「石田さん」という立て札は子どもが作ってくれたもの。
二枚目は屋上の芝生で。
三枚目は図書室の皆さん手作りの畳コーナー。
まだまだいっぱい参考になることがあり、京都での取り組みに活かしていきたいと思います。感謝(o^∀^o)