京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

サンフランシスコ

10月23日(金)

スタンフォード大学の「OTL」に行きました。
これは、Office of Technology Licensingの略で、大学で研究開発された発明や研究成果を全て帰属、社会貢献や産業界との連携、特許申請などの業務を行うところです。
学内での研究成果を、雇用の促進や、アメリカ国内、できるだけ500人以下の中小企業で活用するようになど、法律でも決められているそうです
また、その知的所有権を発明者と分かち合い、それに関わる利益は、大学内の研究を推進させるためにも利用されています。
これまでにここで開発され有名なものには、DNAやグーグル社、ジョンソンジョンソンなどがあるそうですが、1000件のうち、3件ほどがミリオンダラーをもたらし、役25%が実際に役立っているそうです。
スタンフォード大学は世界第2位の敷地面積があり、東京都杉並区とほぼ同じ面積。
日本で思っている大学とはまったく違って、企業や付属研究機関や研究所なども併設されていて、大きな町のような感じです。

昼食は学食でピザ1切れ(と言ってもビッグサイズなので十二分)
と飲み物をいただきました。(約400円)

午後は企業を退職した管理職がボランティアで、スモールビジネスの新規起業を支援する非営利組織「SCORE」を訪ねました。
これは中小企業の活動を支援するアメリカの独立政府機関である「SBA」がおこなっている中小企業経営者に対するプログラムの一つで、全米に370支部、800箇所の拠点があり、11200名のボランティアによって運営されています。
政府から年間5ミリオン(約5億円)の支援もうけ、面談や電子メールでのカウンセリングや女性向けのプログラムもあるそうです。

退職された方々の力を後進のために発揮していただくことはたいへん有難く有意義であると思います。
このようなシステムが日本でもより充実していくよう努めたいと思います。