京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

浮体式海上風力発電 ・ おおき循環センター「くるるん」

京都府議会総務・環境常任委員会管外調査2日目。
九州大学応用力学研究所で、レンズ風車による風力発電や、洋上浮体式複合発電ファームの開発について、伺いました。

九州大学応用力学研究所所長、新エネルギー力学部門 風工学分野教授の大屋裕二工学博士の説明をお聞きしました。
  
コンパクト化された風レンズ(集風体)と集風用輪っかを加え、自動的に風向きを察知して向きを変えられるることによって、従来の羽だけの風力発電に比べて、2倍以上の高出力と静粛性が実現したそうですが、実験室で、実際に比較して見せていただき実感しました。
  
大学構内に設置された風力発電機も見学しました。

また、今日は残念ながら見に行けませんでしたが、博多湾では「洋上浮体式複合発電ファーム」の開発に取り組んでおられます。
国土が狭く資源に乏しいと言われる我が国ですが、広大な海に囲まれており、それを活かして、洋上に風力・太陽光・潮力・波力、アンカーケーブルに働く張力といった様々なエネルギー源を利用した複合的な発電システムを浮体式で設置するというものです。
現在、実現への第一歩として、九州大学において波浪や強風に対する浮体の挙動を調べる実験等を経て、2011年12月には世界で初めて、3kWレンズ風車を2基設置した長径18メートルの浮体が設置されました。
魚が集まる漁礁にもなっているそうで、今後、釣り堀や海洋牧場・藻の育成・電気船の充電基地も含めて、多目的な活用が期待されます。
腹部の活性化・均衡ある発展を目指す京都府においても、日本海に大きな可能性を感じました。
次に、大木町の「おおき循環センター くるるん」へ行きました。
  
早速、入り口で販売されていた格安の「あまおう」を購入。後で皆さんといただき、本当に美味しかったです。
  
まずは、お昼ご飯。
地元産の野菜や地鳥などをふんだんに使ったお料理をバイキング方式でいただく地産地消レストラン「デリ&ビュッフェくるるん」 どれもみんなとても美味しかったです!!!
   
農産物や特産品を販売している「くるるん夢市場」も備えた道の駅。 

  
大木町の石川潤一町長からご挨拶をいただきました。たいへん歓迎してくださり、まちに寄せる熱い想いを聞かせていただきました。
大木町では、ごみの資源化や太陽光等の自然エネルギー普及等、環境に優しい循環型の地域社会づくりを目指して、住民の方々と一体となって様々な取組をすすめておられます。
まちのまん中に、循環のまちづくりの拠点として平成18年にバイオマスセンターをオープンし、生ごみやし尿・浄化槽汚泥などを回収、エネルギーや有機肥料として、地域の中で循環活用されています。
なたね油も地元産100%で加工にもこだわっておられる逸品です。

25種類に分別して回収されているそうですが、住民の皆さんの理解・協力なくしては実施できない。
  
生ごみは大きな専用器に入れて回収。
時には生ごみと違う物が混入していることがありますが、回収の時に確認し、異物が入っていた場合は張り紙がされ、住民の方々が自ら確認するようになっているそうです。
異物が混入しないでちゃんと出せているかチェックし、優秀な町内には町内の温泉の無料チケットを配布するなど、きめ細かな対応をされていることに感心しました。


  
回収されてきた生ごみの処理や、発酵槽、発酵させたバイオマスを利用してコジェネ発電(電気と温水の供給)をするバイオガス発電機、紙おむつの再生処理など、施設内もご案内いただきました。
水稲や野菜等の肥料として使う液肥は町内の方々に限って販売。
匂い等で苦情がでないよう充分留意し、循環型社会や自然環境に関する学習ができる学習室や資料展示、見学通路なども設置し、従来型のごみ処理施設ではなく、まちが目指す循環型のまちづくりの拠点として、活用されています。