水防訓練・建設業から始まる京都の発展
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5月9日(土)
淀川・木津川水防事務組合 水防訓練が城陽市木津川右岸河川敷で行われました。
宇治・八幡・城陽・久御山・伏見区からも、向島水防分団・淀水防分団の皆さんがご参加頂き、「くい打ち積土のう」、漏水口や噴水口の周囲に環状に土のうを積み上げ、圧力を弱めて水を緩やかに放流させる「釜段工」、半月状に積み上げ漏水を澱ませて上透水を堤内の水路などに放流させる「月の輪工」など、見事な水防工法を披露してくださいました。
くいを並べ打ちしてロープで組み立て、土のうを積み上げたものをさわらせてもらいましたが、びくともせず、とっても頑丈でびっくりしました。
私も子どもの頃からガールスカウトのキャンプでいつも食卓台など
丸太や竹で作っていましたが、なかなか頑丈に作るのは難しかったことを思い出し、さすが水防団の皆さんの日頃の訓練に改めて感服しました。
京都府警ヘリコプターによる空輸訓練では救援物資を本部長である宇治市長に手渡され、陸上自衛隊による救命ボートなど水防防災資機材活用訓練も行われました。
たいへん暑いなかでしたが、淀川河川事務所からも所長以下ご参加いただき、いざという時には多くの関係機関が速やかに連携して、災害から府民の皆さまを守っていただくための訓練を多くの方々のご尽力によって実施いただいていることに、感謝申し上げます。
午後からは、京都建設クラブの5月オープン研修会に参加させていただきました。
「建設業からはじまる京都の発展」というテーマで、京都府副知事の麻生純氏・京都建設業協会会長の岡野益巳氏・慶応義塾大学理工学部教授の米田雅子氏がそれぞれの立場から興味深いお話をお聞かせくださいました。
建設業の現状はたいへん厳しいものとなっていますが、台風23号の時や鳥インフルエンザの時のように災害時には地元の建設業者の方々に多大なご貢献をいただき、日常的にも安心安全なまちづくりにはなくてはならない大切な役割を担っていただいています。
京都府でも、厳しい時だからこそ思い切った予算で京都のまちを活性化しようとする「京都あたため予算」や、府民の皆さんに身近な安心安全の提案をしていただく「府民公募型公共事業」など様々な取り組みが始まっているのと同時に、建設業の新分野進出・農商工連携・林業と建設業の協同・縦割りをなくしてみんなでまちづくりを創出していくことの大切さなど、各地での事例も紹介しながら、お話されていました。
進行役の岡野真之氏の熱意溢れるきめ細かな進行で、各パネリストの方々のお話を色々引き出していただき、たいへん参考になりました。
また、多くの皆さんがよりよい街づくりのために熱い想いをもってご尽力いただいていることを後ほどの交流会でも肌で感じました。
ここでも「ものづくりは人づくりから」というお話が多く、出会いに感謝しながら、また視野を拡げ、皆さんとともに頑張ってまいりたいと心新たに思いました。