京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

京都八幡高校と八幡支援学校

京都府立の京都八幡高校と八幡支援学校によせていただきました。
娘が東稜高校生だった頃、バレーボールの顧問としてたいへんお世話になった久米川先生が副校長として今春から京都八幡高校に赴任されたので、ご挨拶がてら寄せていただくと、校長先生、南キャンパス担当の副校長先生もご一緒にご丁寧な説明をしてくださいました。
旧八幡高校と旧南八幡高校の伝統や校風を継承しながら7年前に統合された京都八幡高校には自転車で約10分のところに2つのキャンパスがあり、北キャンパスは普通科総合選抜制、南キャンパスには人間科学科・介護福祉科が設置されています。
日常の授業や進学補習等はそれぞれのキャンパスで行われていますが、体育祭や文化祭等の学校行事や部活動は合同で行われています。
平成22年4月に同一敷地内に開校された八幡支援学校の児童・生徒の皆さんと、南キャンパスの高校生の皆さんが、授業や行事等での交流だけでなく、昼休みに一緒に昼食を食べたり、遊んだり、日常的な交流も盛んだそうで、お互いにプラスになっていることが多いそうです。
このように、同一敷地内に高等学校と、小学部・中学部・高等部を持つ特別支援学校があるのは全国初の取組であり、開校前からたいへん関心を持っていたので、今日は、京都八幡高校の校長先生や副校長先生もご同行いただき、八幡支援学校によせていただけて、とてもありがたかったです。
八幡支援学校でも、校長先生や副校長先生が丁寧に対応してくださり、校内を案内してくださいました。一部紹介させてもらいます。
  

  
地元の特産、竹を使って、色々な作品づくりをする教室。
専門家の方にもアドバイスしていただきながら、だんだん技術を習得して、「ふれあい心のステーション」にも出品されています。
流れ作業ではなく、できるだけ、自分で一つの作品を完成できるよう、頑張っておられるそうです。
やっぱり、頑張って一人で作れた!というのは、大きな自信と力になるんでしょうね。

宿泊研修等に備えて、できるだけ家庭的な環境の中での生活訓練ができる部屋もあり、隣の調理実習室からは、美味しそうな匂いがしてきていました。
  
ちょっと一息、気持ちをリラックスしたり、授業の転換をする時等に活用されているルーム。大きなマットの上に座り、横になると、天井や部屋の中が一変!
思わず「わ〜!綺麗!」と声を出したほど、素敵な空間に変身!
いろんな場面で、とても効果があるそうです。
  
ゆったりしたブランコや、カラフルなボールがいっぱいのコーナーも、子どもたちの心を温かく開いてくれそうです。
私も我慢できず、ボールの中へ・・・
ご案内いただく前、まず初めに、一人ひとりの卒業後の事を常に展望しながら、身につけたい5つの力を、それぞれの子どもに合わせて段階を踏みながら取り組んでくださっているとお聞きし、たいへん有難く大いに共感しました。
保護者の皆さんとの協力体制もうまくいっているそうで、PTA活動も明るく積極的に取り組んでくださっているとのこと、本当に嬉しくお聞きしました。
以前、桃山支援学校の閉校に関して、隣接している桃山学園から通っている子どもさんの保護者の方から、「これまで、すぐそばの支援学校に通えていたのに、バスに乗って遠くまで行くのは困る」とのご意見がありましたが、その時の特別支援課長である前宇治支援学校長の松本先生が「学校を卒業した後の事を考えて、その子のためにも、自分でバスに乗って学校に通うというのも、自立のための一歩、よい機会だと考えられないでしょうか。」とお話くださったことを思い出し、改めて支援学校の大切な役割について考えさせてもらいました。
  
また、帰宅後、いただいた新聞記事の連載を拝見しましたが、ノーマライゼーションの意味を痛感しました。
この写真は、交流がうまくできずに落ち込んでいた京都八幡高校1年生の女生徒のそばに寄り添い、「どうしたん?」「遊ぼう」と声をかける八幡支援学校小学部3年生の男の子。
八幡支援学校のルポを9回連載された新聞記者の方が、長期的に取材してみたいと考えるきっかけになった写真だそうです。
私にとっても大切な1枚になりました。
一方通行ではなく、お互いに学び合いながら、子どもたちが育ってくれることを心から願います。
また、今日は北キャンパスには行けませんでしたが、若くて熱意あふれる教職員の方々が大勢頑張ってくださっているとお聞きしましたので、今後も生徒の皆さんと共にご奮闘くださいますよう、お願いいたします。