京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

京都府立洛水高等学校「高校生伝統文化事業」  人づくり21世紀委員会伏見東実行委員会研修会

京都府立洛水高等学校「高校生伝統文化事業」
伝統と文化への関心を高めるとともに、豊かに生きる力を育むことを目的として、今年度は46校全ての府立高校において、各校の状況に合わせた工夫を行いながら、専門的立場の方を講師に迎えて、伝統文化「茶道」の学習が実施されています。
また、今年度は6校が総合的な学習の中で、「華道」を選択の一つとして取り入れておられ、今日は伏見の洛水高校からご連絡をいただき、講義と実技の授業を拝見にいきました。
  

  
2つの教室を使って、講義では、パワーポイントで色々な花の生け方を見せてもらい、特に、特別な花器がなくても、ティーポットや食器・水差しなどでも気軽に生け花を楽しめることや、花にも感情があり、まずは友達関係と同じように花の名前を知って、その気持ちを考えて、しおれないうちに早く生けてほしかったり、相性があったりと、人間と同じようなものだと、わかりやすくお話してくださっていました。

実技では、水の中で茎を切ると花が長持ちすること、横から見ても立体的になるよう生けるコツなど、先生が丁寧に説明しながら、見本を生けておられました。
  


包み紙から出した枝は葉っぱがとじていますが、それを水をつけて拡げて自然の形に戻すことを、寝起きの時の寝ぐせを直すことと同じと例えたり、とてもわかりやすく、生徒の皆さんは、たいへん興味深そうに熱心に聞き見入っていました。
先生の作品ができあがり、いよいよ今度は生徒の一人ひとりが、はさみと花器と剣山を使って、自由に生け花に挑戦!
  


みんな、真剣、かつ楽しそう!
同じお花を使っても、それぞれ個性豊かな作品ができあがり、先生にアドバイスしていただいたり、友達と作品を見せあったりして、携帯で写真を撮っている人もいました。
みんな、とっても優しく、いい顔!
  


生け終わったお花は、もう一度紙に包んで家に持ち帰って生けるということで、中には「家に帰って、おばあちゃんに生けて見せてあげよ。おばあちゃん、喜ぶかな〜」と話している女の子もいて、とても嬉しい気持ちになりました。
男の子にも感想を聞いてみたら、「すごく楽しかった!」と笑顔で答えてくれました。
素晴らしい講師の桑原仙渓流、仙渓先生ご夫妻をはじめ、ご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました。

夜は人づくり21世紀委員会、伏見東人づくりネットワーク実行委員会主催の研修会
「しつけと虐待の違いって何?〜地域と人の力で子どもや家庭を支えていくために〜」というテーマで、NPO法人 山科醍醐子どものひろば理事長の幸重 忠孝氏のお話とワークショップ
  
社会福祉士として、児童養護施設の指導員として被虐待児と生活を共にし、小中学校でのソーシャルワーカーとして様々な課題の背景にある子どもの虐待の実情に接する中で、地域の中でできることを目いっぱいやれるようにと、山科醍醐子どものひろばの理事長として、日夜奮闘されています。
身体的虐待や言葉での虐待などの他に、最近増加しているのが養育放棄(ネグレクト)であり、虐待の疑いがあるレベルまで入れると、各クラスに数名は被虐待児が存在しているといわれています。
  
「しつけ」と「虐待」は何が違うのかを参加型ワークショップでは、10の質問に参加者が「虐待だと思う」「虐待になる可能性がある」「虐待ではない」の3つから選んで赤・黄・青の色分けシールをボードに貼りつけ、意見の傾向を見ました。
どれが正しいというのではなく、参加者の構成などによっての傾向が違うそうですが、「虐待」について一人ひとりが実際の生活の中で考えるきっかけになったと思います。
これまでの経験を生かして地域の中で始まった取り組みも紹介してくださいました。
  
・夜の子どもの生活支援(トワイライトスティ)
   夕方5時から9時まで 学生サポーターと共に
   センターで遊んだり勉強したり、商店街のお店からの配食で、みんなで囲む夕食、
   近所の銭湯で入浴、など
・通学合宿
   近隣の小学校と連携して、夜に事情があって家庭で一人で過ごす小学生の生活支援
   登録している子どもが月2回(平日・休日)サポーターの学生と過ごす。
   
孤食・欠食を予防する地域サロン活動、朝食提供サロン
   子どもだけでなく、地域住民の皆さんも集う場に。
・子どもたちの様々な体験活動(野外活動・ものづくり体験など)

専門家が活動をバックアップしながら、学生や市民ボランティアによって運営されています。
京都府からの委託「地域と商店街の人づくり事業」による活動として、チャリティサロンを実施されており、昼間、子どもたちが使用しない時のサロンを活用して、色々な講座を開催。講師料は原則無料で、有料講座では材料費を除いた金額を寄付金として子ども支援の活動に活用されているそうです。
東日本大震災により被災し避難・移住された方は無料でご利用いただけるとのこと、多くのご活動に心から敬意を表します。
   

現在、山科を中心として活動されていますが、名前の通り、これからは醍醐でも拠点を作って活動していきたいとお聞きし、人づくり実行委員会世話人の木田さんや来福さんはじめ皆さんと一緒にできることを考えていきたいと思います。
12月17日(土)午後7時〜 18日(日)午前10時30分〜 午後1時30分〜の3回、第4回山科醍醐こどもの創作劇「カゼユクマチ」が京都市東部文化会館 創造活動室で上演されます。

公募された子どもたちと大人の皆さんがすわらじ劇団や京都橘大学児童教育学会、市民劇団O2劇場の協力を得て、練習を重ねておられるそうです。
前売 高校生以下700円、一般1300円(当日は各200円増)
チケット取扱、お問い合わせは、NPO法人 山科醍醐こどものひろば(電話・ファックス075−591−0877)まで。