2003年5月に打ち上げられた宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）の探査機「はやぶさ」
燃料漏れなどの影響で通信が途絶え、帰還の途中にエンジンが止まるなどのトラブルにも見舞われて一時行方不明になっていたものの、その都度、技術者らの機転で乗り越え、今年の６月に地球に戻ってきた時の感動は、今も多くの皆さんの英知とご努力に敬意を表しながら忘れることができません。
2005年11月には、使命である小惑星イトカワに着陸して表面の岩石やチリの採取を行った「はやぶさ」。
大気圏で自らの機体を燃えつかせながら、そのカプセルを地球に戻してくれた「はやぶさ」に心から「ありがとう！お疲れ様」と言いたいです。
関係者の皆さま、本当にありがとうございます。
６月１３日にオーストラリア南部の砂漠に着陸し、6月17日に日本に到着したカプセル内の微粒子が、小惑星「イトカワ」に由来するものかどうか分析されていましたが、今日、「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内の微粒子が、小惑星「イトカワ」のものだったと発表されました。やったぁ〜！！！
すでに見つかっていた約１５００個の微粒子ほぼすべて、成分が地球のものと明らかに違い、イトカワを観測して判明していた成分と一致したことがわかったそうです。
「はやぶさ」は、月以外の天体に着陸して、帰還しただけでなく、小惑星の物質を世界で初めて持ち帰る快挙を成し遂げてくれました。
「はやぶさ」は２００５年に「イトカワ」に着陸した際、岩石や砂を飛び散らせる弾丸が発射されなかったため、採取に成功したかどうかわかっていませんでしたが、今回確認された微粒子は、はやぶさ本体が着陸した際の衝撃で巻き上げられたと考えられ、本当によかったです。すごい！！！
今後さらに詳細な分析をし、小惑星のでき方や、太陽系の成り立ちも解明できる可能性が期待されています。
東京と大阪では、「はやぶさ」のカプセルやパラシュート等が公開され、たいへんな人気だったそうですが、京都でも実施していただけますように・・・
いくつもの苦難を乗り越えて帰還し、世界的な快挙を成し遂げた「はやぶさ」が、子どもたちをはじめ人々に感動を与え、多くのことを教えてくれることを楽しみにしています。
