京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

祇園祭り山鉾巡行

京都の夏を彩る祇園祭りは7月中1カ月間、様々な神事・行事が行われます。
7月17日は山鉾巡行と、神輿巡行があり、京都の町は昼も夜も大いに盛り上がります。

山鉾町をはじめとする町衆のご熱意とご努力によって1100年以上、守り受け継がれてきた祇園祭山鉾巡行は、貞観11年(869年)疫病の災厄除去を祈って御神輿の御供えとしての山車が始まって以来、今日のような様式と組織とに祇園祭りがほぼ定着したのは応仁の乱後、明応9年(1500年)に祭りが再興した時以来であるとされています。
当時、神社や幕府の援助を受けつつも、町衆自身がその自治組織を単位に、小型ながらほぼ現在の形をもった山鉾で街中を巡行し始め、以来常に町衆の力で祭りの継続と活性化を図ってこられた京都の市民精神の華こそが、祇園祭りの歴史であると、(財)祇園祭山鉾連合会の深見理事長はおっしゃっています。
昨年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、久しぶりに青空が拡がった週末の土曜日ということで、沿道には例年よりもずっと多くの観客の皆さんが、「動く美術館」とも評される32基の山鉾巡行を楽しんでご覧になっていました。

この伝統ある山鉾巡行に27年前から「京都・祇園祭りボランティア21」が参加させていただくこととなり、当初8基、250名でスタートしたものが、現在山鉾32基中21基の曳き手、かき手、湯茶係、沿道整備など合わせて650名の皆さんが参加されています。
私たちガールスカウトも、無線連絡員として16名が参加させていただき、このような歴史ある祇園祭りにご縁をいただいていることに心から感謝しています。

早朝からボランティアの本部としてお借りしている三条のYMCAに集まり、最後の打ち合わせをすませてまずは全員で巡行の
出発点である四条通りへ。

深見理事長にご挨拶をして、先頭の長刀鉾にお稚児さんが乗られるのを拝見してから、各自担当の場所へ移動しました。
私は8年前から二塚リーダーと一緒に巡行の先頭に同行し、深見理事長や先道のパトカーに情報をお知らせするという重責を担わせていただいており、毎年とても緊張します。
ガールスカウトが巡行の各ポジションで各山鉾の到着・辻回しの開始終了・出発を本部に無線で知らせているのを聞きながら巡行の状況等を把握していきます。
午前9時、巡行が出発。
パトカーを先導に、山鉾連合会の深見理事長と連合会の旗が先頭をいき、長刀鉾が続きます。
くじ検め(あらため)では山田知事や門川市長の紫の装束がよくお似合いでした。
お稚児さんの注連縄(しめなわ)切りも見事に決まり、巡行は四条通りを東へ。
八坂神社の正面で理事長が一礼されて、巡行は河原町通りを北へ向かいましたが、今年は本当に多くの人出で河原町通りが交通規制されて観客の皆さんに解放されると大きなどよめきとともに一気に人の波が押し寄せました。
警察官の皆さんが大勢でロープをおさえ、注意を促してくださったおかげでお怪我をされるようなことはなかったようでしたが、一瞬すごく驚き心配しました。

京都市役所がある河原町御池での辻回しも大勢の観客でいっぱい。
御池通りには優良観客席が並び、炎天下で巡行を待っておられた皆さんの前にやっと長刀鉾が見えると歓声が湧きあがっていました。
御池通りを西へ向かい、烏丸通りを渡って御池新町まで。
各ご町内の方が連合会にちまきを拝受されたり、菊水鉾がお茶の接待をされたりしてからそれぞれ順にご町内に戻って行かれます。
 

その間に、冷たいお茶をお飲みいただこうと、ボランティアの皆さんが走ります。
去年から堀川高校の皆さんにも参加いただき、私の友人たちと一緒に各自役割を分担しながら、てきぱきと動いておられました。
巡行の状況を無線で聞きながら記録・掲示する役目もしっかり頑張ってくださっており、皆さん暑くてたいへんだったと思いますが、経験者のリーダーの的確な指示で皆さんが元気いっぱい笑顔で働いてくださっていて気持ちよかったです。

私も約2時間半、巡行に同行して喉がカラカラ、冷たいお茶が、美味しかった〜〜〜
お茶のお手伝いをしながら、最後の南観音山到着、2時前に北観音山がご町内に戻って行かれるまで、皆さんと一緒に素晴らしい祇園祭りを楽しませていただきました。
ボランティアに参加されている団体は、京祭会、大日本スクリーン同好会、京都サイクリング協会、7・17共の会、国際交流機構、日本ボーイスカウト京都連盟、京都府国際センター、京都銀行堀川高校、茶道裏千家淡交会総本部青年部、積水ホームテクノ同好会、京都市職員祇園祭曳き手ボランティア会、用途kものづくり塾、車いすと仲間の会、京都青年会議所、B`CULUB、
京都府庁フロンティア21、富士電工、京都モラロジー協議会青年活動推進委員会、京都・祇園祭情報ネットワーク委員会、ガールスカウト日本連盟京都府支部(順不同)
中には、京都府の黒瀬総務部長をはじめ、多くの知人友人も参加されていて、いつもこの日が楽しみです。

豪快な辻回しを支えておられる車方産の中にも、地元伏見や藤森神社の神輿会など日頃からお世話になっている皆さんもいらっしゃり、多くの皆さんの力によって支えられている祇園祭り、これこそがまさに「地域力」そのものだと実感しています。



関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。
打ち上げも大いに盛り上がり、素晴らしい仲間に改めて感謝!!!感謝!!!