京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

自民党府議団政調管内視察パート2

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4月3日(金)

福知山の朝は、とても気持ちのよい清々しい空気の中で始まりました。

今回は地下にもぐったり、山に登ったり、かなりハードな視察でしたが、現場でそれぞれ懸命にご努力いただいている皆さまに出会えました。
学ぶべき所を他にも生かし、課題についても今後取り組んでいきたいと思います。

◆雲原砂防(福知山市)
昭和9年の室戸台風により壊滅的な被害を受けた雲原村…

被害にあえぐ村民の以来を受けて村長に就任した西原亀三氏が、二度と災害を受けないようにと当時の内務省(現在の国土交通省)の技術者であった赤木正雄氏に相談し、京都府の直営工事として砂防工事を実施

当時のお金で2億6000万円、現在に換算すると5000億円の事業費、昭和9年から27年までの月日をかけて、上流と下流を一体とした「水系一貫の砂防計画」が実施され、以後50年間、今も現役で機能し雲原地域を守っています。

また、近代的な砂防事業が周辺の村づくりと一体に行われ人々の暮らしを向上させた歴史的価値と併せて、砂防施設を含む素晴らしい景観が評価されて、平成18年7月に国の
「登録記念物」第1号に指定されました。

それを契機に、過疎化の進む町をなんとか活性化しようと「雲原砂防イベント実行委員会」が創設され、京都府の地域力再生プロジェクト支援事業を利用して「ふるさと探訪ツアー」や「万亀の水祭」(ドラム缶転がしタイムレース・うまいもん屋台・地域特産市等)等を開催、昨年には
『みんなでつくったみんなの水車』を竣工されました。

「長く眠っていたものをみんなの力で蘇らせたけれど、本当に蘇ったのは地域の絆だった」と印象深いお話をお聞きしました。

今後、ログハウスや
おくどさん』も造って、水車でひいたお米を使っておにぎりや地元の農産物等を販売することも考えておられるそうです。

是非また皆さんと一緒に訪れたいと思います。

◆福知山学園

知的障がいのある児童から高齢者の方々まで、ケアホームや就労支援・生活介護等の事業に取り組んでいただいています。

安心安全の確保のためスプリンクラー消火設備の整備や、利用者の実態にあわせて様々な配慮や工夫を凝らしたトイレ改修、地域で暮らす障がい児・者の家庭相談支援センター『てくてく』も今年度から開設されました。

スプリンクラーを設置することによって、地域の皆さまにも安心していただいたり、地域の高齢者の方々も雇用したり、運動場の無料開放、交流会等、理解や協力を得ながら学園の運営をされていることに感心しました。

◆森と緑の未来を創造する『日吉森林組合

地域森林の管理と整備のため、先進的な『森林コンサルティング事業』で有名な本組合。

全国各地から視察に来られるそうです。

森林プランナーが森林調査をして所有者に
「森林プラン」(必要な施業・費用・間伐材の売上等)を提案。

小規模・分散型の森林所有を組合でまとめて取り組めるように呼び掛け、共同で「作業道」「間伐作業」「間伐材の搬出」をセットで行うことによってコストダウンされています。

ヘルメットをかぶり、長靴をはいて、ぬかるみの作業道を歩いて登り、実際に間伐作業を視察し、新たな形の森林業について多くの意見交換をしました。