京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

府議会一般質問パート1

12月10日(水)

今日で府議会一般質問最終日
私もその中で、3点について質問をしました。

◆まず、『観光振興や地域活性化につながるフィルムコミッションについて』
フィルムコミッションとは映画やテレビドラマ、CM等のロケ撮影を支援し、映像化による地域のイメージアップやロケ隊による経済効果、また市民参加による地域の活性化を図る組織です。

京都は映画発祥の地でもあり、国内でも東京と京都にだけ撮影所がある等、昔から各所で撮影がされていますが、広く府内全域を見渡せば、まだまだロケ地となり得る素晴らしい所が数多くあるにもかかわらず、うまく調整ができずに、結果的に滋賀県等で撮影を行っている例も少なくないという話をお聞きしました。

舞鶴市では平成14年から行政と関係団体等が協力して“舞鶴フィルムコミッション”を設立され、実際に撮影も数多く行われ、ロケ地マップも作成されるなど、観光振興に大きな役割を果たしていただています。

また、地域の盛り上がりや活性化、絆づくりにもつながり、そこに暮らす人々が地域への愛着、郷土愛を深めるよい機会になっていると思います。

京都府内各地にはいっぱい素晴らしいところ、宝物があります。
それらを生かして、観光振興や地域の活性化をはかろうとする市町村には支援する手立てが必要ではないかと質問しました。

それに対して、山田知事は、宮津でも『天国はまだ遠く』という映画を撮影し色々な効果があったことを紹介して下さり、これまで京都で長年積み重ねてこられた映画産業を大切にし、様々な課題に丁寧に配慮しながらも、『フィルムコミッション』の取り組みをすすめようとする市町村を支援し、将来的には京都府内全域をエリアとする組織の設立もできればと前向きなご答弁をいただきました。

◆『すべての皆さまの歯の健康について』

長寿社会を迎えている今日、健康で明るい毎日は、歯の健康からと申しても過言ではありません。
そこで今回は子どもたちから高齢者の方々まで、また障がいのある方々など府民全ての健康の基礎となる歯の健康に向けた医療施策の充実について意見を述べ、質問しました。

まず子どもたちの虫歯予防のため、“フッ化物洗口”(フッ素を加えた水でのブクブクうがい)をすすめていただいていますが、各市町村で取り組みをされているため、京都市では昨年まで3年計画で現在全小学校で実施されていますが府内ではまだ約3割くらいの取り組みにとどまっています。
フッ化物洗口について安全性を危惧される方もいらっしゃるようですが、たとえ飲み込んでも身体に影響があることは全くなくて、統計によりますと、実施した所は約3分の1近くに虫歯の本数が少なくなっているそうです。
これほど効果がある取り組みですので、さらに取り組みを積極的に推進すべきだと申し上げました。

高齢者の皆さまについては時間の余裕もあり、歯科医師会や歯科衛生士会の皆さまの啓発活動などのおかげもあって、比較的良好に対応していただいているようですが、働き盛りの方々は、なかなか時間がなくて…と診療に行けないうちに悪化がすすんでしまう場合が多いようです。

また、単に口の中の問題にとどまらず、動脈硬化、心疾患、糖尿病等を悪化させる要因ともなる歯周病対策も大切であり、たとえば、人間ドック等の機会をとらえて定期的に検診できるシステムづくりが有効ではないかと申し上げました。

また、歯の治療に関して切実な問題を抱えておられるのが障がいのある方々です。

歯科医師会の方に実情をお聞きしてみますと、障がいのある方々の約8割の皆さんが歯の治療をされる時、ネットや手でやむを得ず体を固定し、半ば強引に口を開いてもらう形で治療を行わざるを得ないため、健常者に比べて充分な治療が行えなかったり、二度と治療を受けたくないという方も多いそうです。

そこで、他府県では、希望される方については、全身麻酔を行ってその間にまとめて全部治療するという方法をとっておられ、大変喜ばれているそうです。
京都府では、二条駅近くの京都府歯科医師会口腔保健センター等で障がい者の歯科診療をしていただいていますが、必要に応じて、そのような治療方法もできるようになればよいのでは、とお聞きしました。

健康福祉部長からは、どれも前向きに検討するとの答弁をいただきましたが、今後とも一生懸命頑張って下さっている歯科医師会の皆さまはじめ関係者の皆さまと連携・協力しながら、取り組んでいただきたいと思います。
◆昨夜も会合があり、疲れて夜中、ウトウトしながら書き進めなくて、また朝になっちゃいました…

もう一つの質問『安心・安全なまちづくりについて』は、また改めて書きたいと思います。