京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

日本移植支援協会 高橋 和子理事長ご講演

NPO法人日本移植支援協会の高橋 和子理事長の講演を聞かせていただくため、京都南ロータリークラブの例会によせていただきました。
 
ロータリークラブの津田 純一クラブ長のご挨拶。
津田様のご夫人は、私が小学校の頃からガールスカウトでお世話になっている方で、今でも「清美リーダー」とお慕いし、フルート奏者のお嬢さんも含め、ご家族皆さまにお世話になっています。
 
ロータリークラブの会員であり、ご自身のご子息を亡くされた亀田利一様からご紹介後、高橋和子理事長のご講演 。
 

1997年10月16日に臓器移植法が施行、2010年7月17日には改正臓器移植法が施行され、医療技術も法的にも日本で臓器移植が可能でありますが、世界の中で日本は臓器移植手術の件数は極めて少ない現状にあるとお聞きしました。このグラフの一番下が日本であります。
昨年も京都で重い心臓病のため、臓器移植しか助かる方法がないと診断された5歳の男の子が、渡米しての手術しか可能性がないと「ひろき君を救う会」が発足、1億4000万円もの温かいご支援が集まり、12月にアメリカに渡られました。
ご回復を心から祈るものですが、まだまだ多くの方々が臓器移植を必要とされ、法的にも医療技術とも整備されている我が国において、他国に頼らざるを得ない現状について、より多くの皆さんにご理解いただきたいと訴えておられます。
「人の死」に対しての考え方や心情的なことなど、もちろん大きな違いがあると思いますが、アメリカでは「肉体は国の宝」として、臓器移植を人生最後に行えるボランティア「いのちのプレゼント」と考える方が多いのだそうです。
大切な命であるからこそ、次の命へと繋ぐことができたら・・・と。
もちろん、それぞれ個人の想い・意思が最優先であり、臓器移植に関して次の4つの権利があるとおっしゃっていました。
「臓器をもらう。もらわない。あげる。あげない。」
大切なたった一つの「いのち」であるからこそ、移植医療・患者・ドナー家族の現状などを正しく理解してうえで、それぞれの意思決定ができるよう、周知啓発が必要だと熱心な活動をされています。
近頃は、運転免許証の裏面にも意思表示ができるようになっていますが、臓器提供意思表示カードの普及にも力を注いでおられます。
 
このカードに記入される際、ご家族や大切な方とも「いのちの大切さ」についてお話されるきっかけにもなってもらいたいと思いました。
 
多くの課題があり、決して強制できないデリケートな問題でありますが、まずは、より多くの方々に知っていただくことが重要だと思います。
心臓病の指定病院も全国で9か所しかないそうで、是非京都にも指定病院を!と。
また、学校においても、「いのちの授業」を是非行ってほしいともおっしゃっていました。

自民党府議会議員団の巽 昭政務調査会長とも一緒にお話を伺いましたので、勉強会等開催し、多くの方々にご理解・ご支援の輪を拡げていきたいと思います。
 
続いて、北海道下川町の町長さん、事務局長さんが府議会議員団にご挨拶に来てくださいました。
昨年自民党府議会議員団の政務調査で下川町を訪問させていただいたことをきっかけに、この度、京丹波町と北海道下川町の交流協定が締結されることになりました。
下川町は、林業を町の重点施策として、国とも協力をしながら、街をあげて様々な取組を繰り広げておられます。
京都府立林業大学校とも連携をとりながら、互いにとってよりよいものになるよう、大いに期待しています。