京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

大文字の送り火

今日は、大文字さん。
毎年8月16日に京都府京都市にある如意ヶ嶽(大文字山)などで行われるかがり火、「五山送り火(ござんのおくりび)」は、「大文字の送り火」とも呼ばれ、祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩の一つとしても有名ですが、京都に生まれ育っている私も含め、「大文字さん」と呼んでいる方が多いと思います。
この送り火は東山如意ケ嶽の「大文字」、金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、これらが、8時から順に相前後して点火されますが、その起源についてそれぞれ俗説はあるものの不思議と確実なことはわかっていないそうです。
送り火そのものは、ふたたび冥府にかえる精霊を送るという意味をもつ宗教的行事ですが、これが一般庶民も含めた年中行事として定着するようになり、各所で多くの皆さんがそれぞれに想いを込めながら、送り火を見つめておられことと思います。
暑い中、山の上に護摩木や薪を運びあげてくださる等、ご尽力いただいている皆さまに心から感謝したいと思います。
子どもの頃は上京区に住んでいて、近くの公園から大文字さんを見上げていましたが、近頃は少し離れた伏見から送り火を拝見しています。
近年お招きいただいているマンションの屋上から、「妙法」「船形」「左大文字」の灯りを見ながら、大切な人たちのもとに戻ってきてくださっていた精霊が、安らかに天に戻っていただきたいと心から祈っていました。
  
というのも、今日は昼間、地元小学校に以前勤務しておられた5名の先生方と一緒に、12年前に小学校でおこった事件で尊い幼い命を奪われた男の子のお墓参りとご自宅にお参りに行かせてもらっていました。
毎年こうして、お盆や事件がおこった命日の頃には、皆さんお揃いでお参りしてくださっており、感服します。
愛する我が子のかけがえのない命を突然奪われ、計り知れない悲しみと憤りの中、本当にたいへんなことがいっぱいあったはずのお母さんも、明るく前向きな生き方をされていていつも感心させられています。
そんな方々との出会いがあったからこそ、私は今の仕事を天命と感じ、懸命に務めさせてもらっています。
お仏壇の写真は、小学2年生の可愛い笑顔のままですが、いつも私を励まし導いてくれています。
同級生たちは二十歳になりました。
亡くなった命を私たちの中に生かし続けられるよう、安全・安心、みんなの笑顔が輝くまちづくりのために、これからも頑張るので、とっちゃん、見守っていてね。      合掌