京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

管外調査3日目

最終日は、「沖縄県難病相談・支援センター」へ。

難病で苦しんでおられる患者の皆さんの相談、情報交換・提供、講演・研修、ボランティア育成、患者会支援、広報活動、募金活動など、沖縄県が「NPO法人 アンビシャス」に委託されて活動されています。
難病患者の中には、医療の進歩に伴い、完治はしなくても、通院や自己管理で一定の社会生活ができるケースも増えており、センターでは、それぞれできるお仕事をしていただけるよう、就業支援もされています。
アンビシャスが100%出資する子会社「株式会社パートナー」では、首里城公園内売店で「笑店」というお店を開設、独自に開発された「沖縄指笛」やTシャツ・飲み物・アイスクリームなどの販売や、切手販売、テープ起こしなど、難病患者の皆さんに就業の場を提供されています。
事務所の運営自体も事務局長をはじめ、職員の皆さんも難病患者さんであり、会報誌も原稿・編集から発送準備に至るまで、それぞれ得意の分野、できる範囲で、患者の皆さんが関わり、それを就業につなげておられます。
わずかな賃金である場合もありますが、働くということで、やりがいを感じ、また色々な繋がりもできて、前向きに取り組んでおられます。

平成9年に自らも難病発病した事務局長が脱サラしてNPO法人アンビシャスを設立され、首里城公園内売店で難病患者が就業する「笑店」を開店。
平成17年には、沖縄県から「沖縄県難病相談・支援センター」を委託事業として開設、難病患者が在宅で働ける仕組みとして「沖縄指笛」を考案・販売開始。
平成18年に販売部門をする子会社「(株)パートナー」を設立 (株主100%アンビシャス)
平成19年(独)高齢・障がい者雇用支援機構から「難病就業支援モデル事業」を受託開始。
平成21年に沖縄県内で初めて、国税庁「認定NPO法人」として認定され、積極的な活動を繰り広げておられます。

事務所でお話を伺ったあと、首里城公園内の売店「笑店」へ行き、指笛やTシャツ、シークワーサーアイスなど、買い物をさせてもらいました。
沖縄テレビの取材もあり、委員長としてインタビューを受けましたが、難病と闘いながら、明るく前向きに活動をされている事務局長さんの存在が大きいものだと思います。

今回5か所訪問し、調査させていただきましたが、この3日間、管外調査で出会った皆さんそれぞれ、本当に一生懸命頑張っておられて本当に感動しました。
お取り組みの内容はもちろんですが、それが本当に生きたものになるためには、やっぱり「人」なんだなぁと痛感しました。
今回、京都府議会府民生活・厚生常任委員長として、毎回ご挨拶や進行など結構たいへんでしたが、委員の皆さんから積極的に質問やご意見を出していただき、また、調査先について議会局の須田さんと玉井さんと何度も打ち合わせをして、きめ細かに準備・協力していただきました。
調査にご協力いただいた多くの皆様に心から感謝し、この経験を京都府政に活かしていけるよう、これからも頑張っていきたいと強く思いました。感謝!!!