京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

京都府議会府民生活・厚生常任委員会管外調査

今日から3日間、管外調査に出かけました。
まずは、長崎県諫早市役所に伺い、「諫早方式」と呼ばれる医師会・病院・自治体の連携による小児救急対策について調査させていただきました。

総合病院の3名の小児科医に過度の負担になっていた小児科救急を改善するため、平成18年11月に、諫早医師会が開業医(ヒト)、健保諫早総合病院が施設(モノ)、諫早市が費用(カネ)を負担する仕組みをつくり、夜間の小児救急にあたる「諫早市こども準夜診療センター」が健康保険諫早総合病院に開所されました。
患者の多い午後8時から午後11時までの準夜帯に、365日毎日開所され、平日は諫早医師会に所属する開業医が、土日祝日は諫早総合病院の勤務医が担当されています。
毎日、医師1名、看護師2名体制で、医師は小児科医19名の輪番、看護師は、諫早医師会看護師と総合病院の看護師が各1名ずつが順番に担当されているそうです。
3時間のみでありますが、受診者にとって安心感を与え、これまでの総合病院勤務医への過度の負担も解消され、また開業医の皆さんにとっても2週間に1回程度の勤務なのでそれほど負担ではないそうで、これまで各院で必要に応じて夜間急患に対応されていたのがなくなり、このセンターの開所によって、それぞれへのメリットは大きく、有意義であるとのことです。

諫早市が、医師人件費等、運営にかかる経費を対象に補助金を交付し、小児救急医療の体制整備への財政支援をおこなっておられます。
医師会・総合病院・諫早市の3者が連携・協力して、多くの皆さんに歓迎される素晴らしい取り組みだと思いました。

京都府においては、「小児救急医療電話相談事業」として、365日、午後7時〜午後11時(土曜日は午後3時〜午後11時)小児担当看護師等が電話相談に対応されています。
また、2次医療圏単位で輪番制等により平日夜間や休日の当直体制を整備する場合に医師等の配置に要する経費に対して補助をする「小児救急医療体制強化支援事業」等、小児救急医療体制の整備に務めていただいています。