静岡県で取り組んでおられる「潜在看護師就業支援事業」についてナースセンターを訪問、お話を聞かせていただきました。
医師不足・看護師不足は、どこでも共通の課題でありますが、静岡県では、看護職員不足の解消に向けて、離職している未就業看護師(潜在看護師)の再就業を支援するため、現場での実務を中心とした「病院派遣型再就業研修」などを実施し、大きな成果をあげておられます。
静岡県と静岡県看護協会(ナースセンター)が連携して、看護職資格(保健師・助産師・看護師・准看護師)を有する貴重な人材を、医療・看護の現場に復帰していただくために、下記のような事業を実施されています。
?「再就業相談会」
各支所の相談員(看護職)が、求人情報を持って、地域に出向き、再就業の相談会を実施
?「再就業準備講習会」
再就業の希望者や、自己啓発希望者を対象とした講義中心の会場型研修。看護の基礎的知識と技術を学習。各3日間。
?「病院派遣型再就業研修」
具体的に再就業を予定している方や、看護現場での知識や技術の習得を目指す方を対象とした実習中心の派遣型研修を実施。
希望する時期に、最寄りの研修受入協力施設(病院・訪問看護ステーション)で実習を受ける。
施設の実務を主体とした実践的な研修プログラム。
研修期間は、5日間・10日間・15日間のいずれかから選択でき、延長も可能。
交通費補助や、子どもの保育が必要な時は保育料の補助もあり。
修了後の就業義務はなく、研修先の病院に就業する義務もない。
平成18年度から3年間において、研修生の約9割が再就業し、確実な成果をあげておられます。
京都府においても、平成21年度当初予算で「看護職確保定着対策事業」700万円を計上し、「看護学生に対する就業フェア」、中堅看護師等を対象としたワーク・ライフ・バランス研修」、潜在助産師等再就業支援事業」等、医師確保に加え、看護職に携わっていただく貴重な人材確保に取り組んでいます。
今回、病院での実践という形で成果をあげておられる静岡県の取り組みは、どんどん進歩していく医療の世界の中で、しばらく現場を離れていた方々にとって、大変有効な支援事業であると、大変参考になりました。
帰りの新幹線の窓から、とっても綺麗な富士山が見えました。
「こだま」に乗ったので、「新富士」駅にもしばらく停車。下り線だったので、上り線の駅舎のため、停車中にゆっくり富士山を見ることができなくて残念でしたが、何度でも新幹線に乗る度に、富士山が見えるかな〜と思うのは私だけではないかと・・・
今回、委員長としてご挨拶や進行等、いささか気も遣いましたが、視察にご協力いただいた方々や、各委員・議会事務局の皆さんのおかげで、実りある調査ができたのではないかと思います。
今後、京都府の取り組みに活かしていけるよう、務めてまいります。 感謝!!!