京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

ピッツバーグ都市再開発公社

10月19日(月)

ピッツバーグの朝は快晴、ホテル前に拡がる丘の上には家が建ち並び、その風景は今まで見たことのない感じでとても新鮮でした。
芝生はうっすら白く霜が降りて空気は凛とした冷たさ…
昔、鉄鋼の街として栄えた頃は「煙の街」と言われるほど毎日暗い曇り空だったそうですが、ピッツバーグを見事に再生させた官民連携の取り組みについて視察調査するため「URAP」(アーバン・リディベロップメント・オーソリティー・ピッツバーグ)を訪問させていただきました。

1950年代から重工業による大気汚染や水質汚濁などが深刻化してしまったピッツバーグ
1980年代以降、多くの鉄鋼関連工場が閉鎖され失業者が増え治安の悪化も深刻化。
そこで官民連携のもと包括的に都市再生を推進する組織として「URAP」が様々な活動をすすめて行くことになりました。
まず汚染され荒廃した土地を浄化することに重点がおかれました。
再開発計画事業には連邦や州や地元自治体の補助金を活用しながら、ケチャップで有名な「ハインツ」や「USスチール」等企業やNPOなどが協力して、工場跡地にオフィスビルやホテル・スタジアム・劇場・住宅・駐車場などを建設。
企業や大学の誘致も進め、官民連携のもと、包括的に都市再生を推進されています。

実際に工場やオフィスや大学も見せていただきました。

昔の町並みの写真も見せてもらいましたが、復興事業(ルネッサンス)のおかげで、現在は先進的な研究をされている部分と、意識的に保存されている昔ながらの町並みがマッチし、緑が多い美しい街に生まれ変わりました。
また大きな二つの川(アレガニー川とモノンガヘラ川)が街の中心を流れ、橋の整備がよくされているなぁと感じました。
両者が合流してオハイオ川となる三角州は「黄金の三角形(ゴールデントライアングル)」と呼ばれ市の中心市街地となっています。その頂点部分はかつては工場跡地だったそうですが、今は緑豊かな公園になっています。
夕食後は街を一望できる丘に上り、みんなの力で再生されたピッツバーグの綺麗な夜景を楽しませていただきました。