京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

今日 明日は、京都府議会 農商工労働常任委員会の管外調査。
京都駅からサンダーバードに乗って、金沢へ来ました。



京都府議会 農商工労働常任委員会管外調査
金沢21世紀美術館
新幹線開業効果を持続的に享受するために
2004年、歴史と伝統を尊重する金沢の地に、「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目指して、入口が4箇所、表と裏のないアートサークル、世界的に著名な建築家の設計で、新たに現代美術館が開館されました。
『伝統とは、単に過去の形式を踏襲するものではなく、《革新の営み》により、新たな価値を創造するもの』
館内随所に金沢の伝統工芸などを織り込みながら、開放的で明るい美術館は、年末年始の4日間を除いて毎日開放されている入館料のいらない交流ゾーンと、月曜日定休の展覧会ゾーンからなり、年間約150万人が来館、
特に昨年度は、北陸新幹線金沢開業もあり、
過去最高の176万人が来館。
開館当時だけでなく、継続して人気を得られているのは、特に次のような事業に注力されているご努力のおかげかと感じました。
自主事業
・魅力ある展覧会、海外作家等の企画展、コレクション展など
ミュージアム・クルーズ
金沢市の小学4年生が、ボランティアスタッフにより、館内を見学、説明を受ける。
10年の取り組みにより、市立美術工芸大への進学や、ボランティアスタッフにつながっている。
貸し事業
・創作活動の発表の場として市民ギャラリー
加賀藩前田家ゆかりの茶室を移築
地域との連携
・周辺商店街等との連携
入館料の割引やお土産・コーヒーなどの割引
提携店舗の方にはパスポート配布など
ミュージアムグッズの開発
・美術工芸大や卯辰山工芸工房との連携
卒業作品展の開催など

毎年、金沢市が4.7億円を負担し、今後とも魅力ある美術館じぎを展開しようと、
企画力にすぐれた展覧会の開催
多彩なプログラムの実施
戦略的な広報・啓発活動の促進
など、務めていかれるとのこと、
今回は展覧会ゾーン休館日で、中の様子は拝見できませんでしたが、多年代の市民の方々が自然な感じでおられ、まちの中に溶け込んだ、市民の皆様と一体となった美術館という感じが伝わってきました。


北陸新幹線開業に係る観光振興施策について
今年3月14日に、開業された北陸新幹線
開業効果を県内全域に波及させるとともに、一度訪れた方々がリピーターとなるよう、平成25年から5カ年程度を集中的に取り組むPR戦略を実行中!
開業以来、前年度のJR在来線特急との比較で、約3倍の乗車実積があり、主な観光地等への入り込み状況も、1.8倍から1.4倍、
宿泊数は、金沢や和倉温泉では1.2倍ながら、加賀四温泉では1.1倍。
東京〜金沢間が2時間28分(開業前比約1時間20分短縮)
長野〜金沢間が1時間5分(開業前比約3時間短縮)で、近くなりましたが、その分、日帰りでも可能となり、今後、リピーターや宿泊客を継続的に増やしていくことが課題だと、様々な取り組みを進めておられます。
【受け地での魅力づくり】
・観光客向けガイドブック(改訂版)の作成
初めての観光客向け
初級編:「ちょっと石川」
リピーター観光客向け
中級・上級編:「もっと石川」
・石川の魅力を体感できるイベント
・県内広域観光の推進
・夜や朝の催し
朝市、ライトアップ、コンサート等々
【効果的な情報発信】
・首都圏での話題性・インパクトのあるキャンペーン
・観光誘客動画の制作
松任谷由実氏(石川県観光ブランドプロデューサー)の挿入歌
・「ひゃくまんさん」を活用した県内外での開業PR