京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。

デンタルミーティング

京都府歯科医師会の皆さんとの懇談会で、「京都歯科サービスセンターにおける全身麻酔法による歯科治療」について、京都歯科サービスサンターの水野センター長や歯科医師会理事の皆さんからお話を伺いました。

  

  

昭和45年に開所された「京都歯科サービスセンター診療」は、全国に先駆けて心身障がい者の方々に対する歯科診療を行ってくださっています。
治療の際、身体が動かないよう、やむを得ず押さえつけて抑制したり、口の中に器具が入ると違和感や恐怖で充分な治療が行いにくく、口の中を傷つけてしまうこともあり、これまで障がいのある方々の治療には、大変大きなご苦労がありました。
  

  

映像で、その様子を見せていただきましたが、心が締め付けられるほど本当に痛々しく、治療のためとは言え、改めて歯科医師・歯科衛生士の皆さんのご苦労に頭が下がりました。

これまで、歯科医師会の皆さんが何度も要望していただき、京都府京都市の理解と協力を得て、センターの一部改修工事を行い、また、後方・後方支援の病院など万全の態勢を整えて、今年4月から全身麻酔静脈内鎮静法等による、障がい者の皆さんへの歯科治療を開始いただいています。
障がい者お一人お一人に適した方法を見つけ、根気よく、ステップを踏みながら治療にあたっていただいていることに、心から敬意を表します。

   

障がい者の方々にとって、待ちに待った取組が開始されたわけですが、希望者がたいへん多く、現在の体制ではまだまだ足りない状況だそうです。
また、京都府北・中部地区、特に丹後・舞鶴地域における障がい者診察のための歯科医療体制を早期に確立できるよう、務めていく必要があります。
歯科医師会の皆さんが、学校歯科やフッ化物洗口、検診など、懸命に取り組んでくださっていることをいつも有難く思っていますが、より一層健診等の機会をふやしていくことで、健康で長生きできる社会が実現できると思います。
生活習慣病である歯周病対策や、また、学校での健診などで歯の様子を診てもらうと、ネグレクト(育児放棄)の可能性が発見される場合もあるそうです。
デンタルネグレクトという見地からも歯科医師会の皆さんと連携して、子どもたちの健やかな育ち、また、健康長寿や障がい者の皆さんのため、今後とも取り組んでいきたいと思いました。