京都府議会議員 わたなべ邦子ブログ

京都府議会議員(伏見区選出)わたなべ邦子の活動報告日記です。


京都府議会 管外調査
今年3月に北陸新幹線金沢開業。
昨日、石川県議会で『北陸新幹線開業に係る観光振興施策について』など調査させていただき、今朝は実際に北陸新幹線に乗って、東京に向かってます。
8時42分金沢発、11時16分に東京着の予定。



石川県の伝統工芸産業施策について

生活の洋式化・祭事の需要減など生活様式の変化や、
安価な製品(100円ショップや、中国製品など)の供給、
ネット市場など流通構造の変化等、
伝統的工芸品産業を取り巻く環境の変化によって、
石川県内の生産額は、ピーク時の平成2年の25%、
従事者数は39%に減少。
京都は、国指定の品目数、生産額、伝統工芸士数、人間国宝数ともに、全国1位ですが、石川県も上位で、
石川県知事は石川県を紹介する時に
「伝統工芸王国『石川』」と仰っているそうですが、どこも悩みや課題があり、
伝統的工芸品産業の新たな取り組みを模索されています。

・毎年2月に東京ドームシティ・プリズムホールで「いしかわ伝統工芸フェア」の開催や、
金沢駅に30品目236点の伝統的工芸品や、柱を彩る金沢箔、加賀友禅と和紙など、随所に使用

・現在のライフスタイルに合った商品開発
・海外市場に合わせた商品開発
・建築内装業界など新たな市場への展開
・環境に配慮した商品開発
・後継者育成
等々。
京都でも、官民一体、業種の枠を超えての連携を深めながらの取り組みを、より一層進めていきたいと思います。



訪日外国人旅行者数2000万人時代に向けた課題と方向性〜
東京有楽町にある、
独立行政法人法人国際観光振興機構
日本政府観光局》(JNTO)で、
海外プロモーション部長からお話を伺いました。
日本は、ヒューチャーブランド社調査による
国家ブランド指数」は
総合ブランド1位、観光ブランド2位!
世界経済フォーラム(WEF)による
世界・観光競争力指数は9位!
しかしながら、実際、日本への外国人訪問者数は、世界22位…
このギャップを埋めることを使命として、
「JNTO」が活動されています。
特に、地方への誘客、新たな季節需要の掘り起こし、未来を担う若い世代の訪日促進、欧米からの観光客の呼び込みをいかに進めるか。
地方創生に繋がるよう全国で7つが認定された「広域観光周遊ルート」では、関西広域連合が取り組む「美の伝説」に対しても、
マーケティングにかかる費用の援助や、広域での受入環境整備、海外への情報発信、通訳案内士の活用等々、地方誘客にJNTOも、貢献しようと取り組んでおられるそうです。
「いつか行きたい日本」から
「今、行きたい日本」へ!
そして、京都府内各地、それぞれの良さを活かしながら、多くの皆様に訪れていただけるよう、共に取り組んでいきたいものです。




MICEの施策について
『MICE(マイス)』って聞きなれない言葉と言われる方々もあると思います。
世界共通の言葉ではないそうですが、
○Meeting
企業等のミーティング等。
○Incentive (Travel)
企業が従業員の表彰や研修の目的で実施する旅行。
○Convention
国際団体、学会、協会が主催する総会、学術会議 等(九州・沖縄サミット
世界水フォーラム等)
○Exhibition/Event
展示会・見本市、文化・スポーツイベント等 (東京モーターショー東京国際映画祭等)
MICE推進の意義は、
*高い経済効果
*ビジネス機会やイノベーションの創出
*都市の競争力・ブランド力向上 など

2014年に世界で開催された主な国際会議のうち、日本での開催数は世界7位、アジアで1位。(ICCA統計)
国内、京都での開催は、東京、福岡に次いで3位だそうですが、『京都で開催したい』とのニーズや関心は高いそうで、宿泊など課題も多くありますが、今後京都府内全域の活性化に繋がるよう、取り組みを進めていけたらと思います。
『ユニークベニュー』といって、
神社仏閣、庭園、美術館や博物館などでの開催も、京都ならではの取り組みが期待されます。